〜採用担当者が“読みたくなる”1枚に仕上げるために〜
グローバル企業への応募や外資系転職を目指すとき、多くの方が悩むのが「英語でのCV(履歴書)作成」。
日本式の職務経歴書とは目的も構成も異なり、
“どのように自分を表現するか”が問われます。
今回は、数多くの海外企業・外資系ポジションを支援してきたリクルーターの視点から、
採用担当者の印象に残る英語CVをつくる5つのポイントを紹介します。
1. Use strong, active verbs – 「動きのある言葉で伝える」
Why it matters
英語CVでは「何を任されていたか」ではなく、「どのように行動し、結果を出したか」を見る傾向があります。
“Responsible for”のような受動的な表現は避け、
自ら動いたことが伝わるアクションワードを使いましょう。
How to apply
❌ NG: Responsible for managing marketing campaigns
✅ OK: Led a cross-functional team to launch a digital campaign that increased engagement by 40%
おすすめの動詞:
Led / Managed / Initiated / Executed / Enhanced / Streamlined / Transformed
小さな言葉の違いが、「受け身な印象」と「リーダーシップのある印象」を分けます。
2. Quantify achievements – 「成果を数字で示す」
Why it matters
英語圏の採用担当者は「どのくらいの影響を与えたか」に注目します。
定量的な成果を入れることで、あなたの経験が“再現可能なスキル”として評価されます。
How to apply
❌ NG: Improved customer satisfaction
✅ OK: Increased customer satisfaction scores by 25% within six months by implementing a feedback system
実績の数値化の例:
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Revenue: Increased annual sales by 35%
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Cost reduction: Reduced operational costs by 10% through process improvement
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Efficiency: Cut reporting time by 40% by automating workflow
数字は「説得力のあるストーリー」の根拠です。
3. Keep it concise – 「短く・明確に・読みやすく」
Why it matters
採用担当者がCVをチェックする時間は、平均で1枚あたり30秒〜1分程度。
長い説明や複雑な文章よりも、シンプルな箇条書きの方が圧倒的に伝わります。
How to apply
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各職歴は3〜5行の実績に絞る
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1文は20語以内
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主語“I”は不要(暗黙の了解)
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A4で1〜2ページ以内にまとめる
Before:
I was responsible for managing a team of 10 people and delivering multiple projects successfully.
After:
Managed a 10-member team and delivered projects ahead of schedule, achieving 95% client satisfaction rate.
シンプルな文こそ、読む人の記憶に残ります。
4. Focus on outcomes, not effort – 「努力ではなく成果を伝える」
Why it matters
日本の履歴書では「頑張ったこと」や「過程の丁寧さ」が重視されることもありますが、
英語CVでは「何を達成したか」「どんな影響を与えたか」が中心です。
How to apply
❌ NG: Worked hard to improve internal communication
✅ OK: Designed an internal newsletter that increased cross-department communication by 50%
削るべき情報:
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顔写真
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生年月日・性別
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詳細住所(City, Countryで十分)
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趣味・家族構成などの私的情報
グローバル採用では「客観的な成果」と「専門性」で勝負します。
5. Proofread – 「最後のチェックが信頼をつくる」
Why it matters
内容が良くても、スペルミスや文法エラーがあるだけで印象が大きく下がります。
採用担当者にとっては、「細部に注意できる人か」の判断材料にもなります。
How to apply
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GrammarlyやLanguageToolでチェック
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ネイティブの友人に見てもらう
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声に出して読む(リズムで不自然さが分かる)
よくあるミス:
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“definately” → “definitely”
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時制の混在(過去経験は過去形で統一)
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a / an / the の抜け落ち
最後の1チェックが、信頼を生みます。
👩💼 リクルーターからのアドバイス
CVは単なる書類ではなく、あなたの“ストーリー”を伝えるツールです。
完璧さよりも、「読み手に自分の価値が伝わるか」を意識しましょう。
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強い動詞で自分の行動を示す
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数値で成果を裏づける
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シンプルに、わかりやすく伝える
この3つを意識するだけでも、採用担当者の印象は驚くほど変わります。
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