自宅という慣れない環境の中、仕事に集中し生産性を高めるのは決して容易なことではありません。他人の目がなく弛緩しがちなリモートワークで、生産性を高めることは、ある意味”自分との闘い”です。この闘いを乗り越えた先には、社会人として一段と磨きがかかった新たなあなたの姿があるかもしれません。本稿ではいかにしてリモートワークの生産性を高めるかについて解説をしていきます。
<環境編>
・リモートオフィスを整える保育園や幼稚園、小学校の休園
休校で、小さなお子さんが家にいらっしゃる場合、リビングなどの共有スペースで仕事に集中することは非常に困難です。しかし、都会にお住まいの場合、共有スペース以外に書斎があるという方はあまり多くいらっしゃらないでしょう。とはいえ環境の整備はリモートワークの生産性を高めるうえで肝要です。例えばこの時期だけでも、寝室の一角、子供部屋やDENのようなスペースを代替し書斎として利用します。
・気が散るものを取り
除くリモートワークスペースから、あなたの気を散らすものを取り除きます。特にワンルームにお住いの場合はスペースの立て分けがし辛いのが難点です。趣味に関連するものなどは暫くクローゼットにしまっておく、作業スペースの周りに、簡単なパーテーションを置いて視界を遮る等の工夫をするのも一案です。
・身支度を整え、部屋着から着替える
通勤や出社をしないからといって、身支度をせず、部屋着のままで過ごす、といったことはやめましょう。急な来客や外出の予定が入ったとしても、すぐに対応できるくらいの身支度をしておきます。通勤をしていた際は、その過程でプライベートから仕事への切り替が出来ていた方が多いかと思います。しかし、今はこの手順を踏むことはできません。その代わり、自宅での身支度や着替えをする過程で仕事のスイッチが入るよう意識し、習慣化しておきましょう。
<業務編>
・タイムスケジュールを作成
他人の目がないホームオフィスで、いかに生産性を高めるかは、スケジュールの厳格化に依ります。スケジュールの厳格化を行うには、まずタスクを洗い出し、そしてそのタスク処理の所要時間を決め、タイムスケジュールを作成することが必要となります。最初のうちは、タスク処理の所要時間が見込みとずれてしまうこともあるでしょう。その場合は、翌日のタイムスケジュールのその”ずれ”を反映させます。この微調整を毎日繰り返すことで、処理能力の数値化に慣れることができます。
・業務の取り掛かりは簡単な作業からなかなか仕事モードへと切り替わらない方の場合には、Emailの返信など、まず簡単に完結することができる作業から1日の業務を始めてましょう。小さなタスクをいくつも完結させることで、次第に仕事モードへとシフトすることができます。もちろんこれも個人差がありますので、実際に自分がどういった構成が合うかを試してみてください。
・休憩の時間を必ず組み込む
リモートワークの生産性を高めるのに必須のアイテムは休憩をとることです。生産性向上とは相反するアイテムのように思えるかもしれませんが、実際、業務に行き詰まり休憩をとったところ、思わぬアイデアが出てきた、という経験をした方も多いのではないでしょうか。コーヒーブレイク、ジョギングや散歩、同僚とのチャットタイム等、是非タイムスケジュールに組み込んでみてください。
弊社アドバイザーとの無料コンサルティングのお申し込みは050-1741-0090またはinfo@theadvisorygroup.co.jpまで。